いのちの真相とその周辺

野口整体 ユング心理学 禅仏教を中心に学んだことや日常の気づき、思い浮かべたことなどを綴っています

野口晴哉

愛情

本当の意味での愛情は「愛しています」という言葉でなくて、相手の動作の細かいところまで心が行き届いて、大事にしていくことです。 野口晴哉著『女である時期』全生社 p.38 「愛情とは取り引きではなく、その人の幸せのために、いくらでも注ぎ込んで、何も…

無意識に働く心

ある日、レントゲン写真を沢山もって、面会に来た人があった。その人が帰ってから先生※が言った。 「いくらレントゲンで写しても、切り開いて見ても、借金も、失意も、嫉妬も見つからないよ。重要なのはそういうことなんだ。 幸いなことに、背骨は外から指で…

心に火をつける

「心の角度をフッと変えると、人間はその全部が変わってくる。」と先生は言う。 野口昭子著『回想の野口晴哉 朴歯の下駄』ちくま文庫 p.73 ※「先生」とは著者の夫 野口晴哉のこと 相手の心の中に火をつける。火がつけば勝手に燃えていくのです。そういう力が…

幸福と健康と

物質の充足が、そのまま幸福につながるという考えは、本当はまだ幸福について深く考えたことのない人のものである。私はヨーロッパやニューヨークの日曜日の公園で、お金がありあまっていながら孤独な老人たちを何度も見かけた。お金で満足は得られても、幸…

生くるということ

生くるということは生くること自体にその意義があるのであって、死ななければ生きている意義が判らないのではない筈だ。 生くることそのものに生くる意義を感じて生きていくように生くる、そこに第一歩があり、生くるということに十全にその生を発揚して生活…