いのちの真相とその周辺

野口整体 ユング心理学 禅仏教を中心に学んだことや日常の気づき、思い浮かべたことなどを綴っています

生くるということ

生くるということは生くること自体にその意義があるのであって、死ななければ生きている意義が判らないのではない筈だ。

生くることそのものに生くる意義を感じて生きていくように生くる、そこに第一歩があり、生くるということに十全にその生を発揚して生活する、そのことを全生というのである。

全生ということは永く生くることではない。生を全うするという意でもない。

十全にその生に生ききり、その生を十全に生かしきって生くることを全生というのである。

晴哉

『月刊全生』平成18年10月号 巻頭言