いのちの真相とその周辺

野口整体 ユング心理学 禅仏教を中心に学んだことや日常の気づき、思い浮かべたことなどを綴っています

天心による活元運動

私は音楽を伴奏に、毎日の活元運動が楽しくなってきた。

先生のいう“天心”とか“ポカーン”は、心身を弛めきって丹田で深い息をしている状態である。そういう状態で、内から動いてくる動きに任せて動いてゆくことの何という快さ――それは今までのような鬱散的な快感ではない。もっと細やかで、しなやかで、静かな、味わい深いものであった。

先生が「自分の一挙手、一投足、生活の全体が活元運動になったら本ものだ」と言ったことが、漸く少し分かりかけてきたような気がする。

野口昭子著『見えない糸』全生社 p.175